台風19号から1年

また、台風が近づいている。

早めに管理している施設の対策をしろ、と上司がナーバスになっているのは、

「あれからちょうど1年なんだから」

そう、昨年の“あの”台風19号からちょうど1年のタイミングだから。

 

北関東のこちらは、山のほうの集落は土砂災害の恐れがあるにしても、

ここ数十年、鬼怒川が決壊した時も、大きな被害もなく、

九州出身の相方は「ここは災害がなくていいな~」と言っていたほど。

が。

昨年、今ここに住んでいる人たちが生まれてこのかた、

誰も経験したことのない河川氾濫がおきた。

 

 

これは当時、友人が送ってきてくれた写真。

「家から出ようとしたら道がなかった~(笑)」

両脇のガードレールは低く作ってあるわけではなく通常の高さ。

水がちゃぷちゃぷと打ち寄せているところは道路。

その先には田園地帯が広がっているはず。

ビニールハウスはすっぽりと水没している。

そのさらに先には国道も、鉄道もあるはずだがもれなく水没。

南北と東西に走っている鉄道も不通になり、

鉄道路線的には陸の孤島と化したわけだが、

何しろ田舎の交通手段は車がメイン。

写真を送ってくれた友人も、反対側の道は通れたらしく、

電車通学・通勤している方以外はほぼ支障なく動いていた。

 

 

それでも。

私は当時管理していた施設が床上浸水でその処理に追われ、

息子は学校が休校になってしまったので、

ラグビー部の面々と学校周辺のお宅の災害ボランティアへ。

水にぬれた畳や家財道具の搬出をしてきたらしい。

水が引いてからも事後処理は延々と続き、

心を病んで戦線離脱してしまった同僚も数人いた。

そういえばラグビーワールドカップも中止になっていた。

 

まあ、今回は去年と違って直撃ではなさそうだし、

19号ほど巨大じゃなさそうだからだいじょうぶですよ~。

と、上司には楽観的な観測を提示しておいた。

とはいえ、まだまだ予断は許さないので、対策だけはしておかないとね。