トライならず

花園予選2日目。

相手は花園常連の私立強豪校。

全国から選手を集めて、ラグビーばかりしている選手たち。

こちらは普通に7時間授業の後、部活としてやっている公立校。

 

…歯が立ちません。

 

試合後数分で相手のファーストトライにはじまり、

ボールキープはほぼ相手チーム。

コンバージョンも、あの角度で入るの?というのが決まる。

後半は相手チーム総入れ替え。

前半はBチーム(3年生の卒業待ちでAチームに昇格予定)

後半はCチーム(なんとかいいところを見せてBに上がりたい選手たち)

Aチームは来週の決勝に向けて練習中(なんとEまであるらしいw)

一方こちらは助っ人いれてなんとか15人。

前半から振り回され、ボロボロ。

 

それでも、あきらめない。

 

タックルを繰り返す。

少しでも前に進もうとする。

ビデオを撮りながら泣きそうになる。

後半、もう足も動かなくて、相手選手にを止めることができずにトライを決められ、

「ゴメン!ゴメン!オレのせいで…」と号泣する助っ人の先輩。

「いいんだ!いいんだ!ナイスプレイだ!そのままいけ!」

ベンチから叫ぶ顧問。

結果は118-0。

やっぱり実力差だなぁ。

 

そして、試合終了後、倒れたままの選手が1人。

タックルにいって、あたりが悪かったのか?

頭?目?を打って起き上がれない。

関係者の中に地元大学病院の関係者がいてつないでくれ、

頭なので安全のために救急車を呼んで搬送。

CTで異常がなかったのは良かったけど、

吐き気もあるので念のため病院に1泊となった。

 

「完敗どころじゃないほどの完敗だったけど、

あれだけやられてるのにあきらめなかった。

最後までタックルし続けたことを誇りに思う」

「技術的に勝てなかったのはみんなのせいではない。

監督のせいだ」と顧問。

ちょっと泣けた。

でも、最終的にみんないい笑顔だったから、いっかぁ。