今年も9.11が

ああ、今年も9.11なんだな。

と思いだす程度には忘れていないのだけど、

ニュースを見てあれから19年もたったのか、とちょっと驚く。

 

あの日。

朝、TVをつけて、なんで朝から映画をやっているんだろう?と思った。

現実の映像だった。

繰り返し、繰り返される、WTCに突っ込む飛行機の映像。

崩壊するツインタワー。炎上するペンタゴン

ホワイトハウスに突っ込まされるはずだった飛行機は、

勇気ある乗客たちの命と引き換えに、目的を果たさず、墜ちた。

 

あれから。

テロとの戦いは続いている。

ビン・ラディンは死んだ。

それでもテロはやまない。ヘイトクライムも。

少なくとも3700万人が対テロ戦争により難民となり、

直接的な戦闘行為で80万人以上がなくなっている。

グラウンドゼロには911メモリアルミュージアムと、慰霊碑が建ち、

2014年にはワン・ワールド・トレード・センターも完成した。

 

あの日。

誰もが子どもたちのために、争いで誰かが死ぬことのない世界を、

と願ったはずなのに。

今も世界はあまり変わっていないような気がする。

「怒りを風化させてはならない。

しかし、同時に我々が示した思いやりや自己犠牲も忘れてはならない」

9.11の犠牲者によるボランティア団体の方はそう言った。

 

憎しみはやまない。

子どもたちが大人になるまでに、闘いのない世界をプレゼントすることは

たぶん、できないんだろう。

でも、それに向かって努力することはできるのだと信じたい。

多様性を愛そう。